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ボビー=シュー氏の教え 中編

公開日: : 最終更新日:2009/11/15 トランペットコラム

bobbyshew氏近影
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ここから、実践的な話に入ります。Bobby shew氏 の official websiteに書いてあるのはここからです。

3:ウォームアップ

まるごと翻訳します。

  1. 完璧にリラックスするまで唇をブルブル言わせる
    口を閉めた状態で注意深く息を吐くこと(音は馬が鼻息を鳴らすみたいに)。その刺激が血液の循環を良くし、乳酸を流し去っててくれる。(乳酸とは筋肉が疲労したときに出す物質)出来るだけやるべし。演奏の合間にも。
    チューバ吹きの歯科医師である岩本暁氏によりますと、演奏前に唇周りのストレッチングをした方が良いとのことです。詳しくはサイトの方を御覧下さい岩本歯科医院「管楽器奏者の方へ」のページ
  2. バズィングをする
    アイソメトリック(アイソメトリックとは、元来の形を保っていると言うこと。例えば綱引きで力が入っているけど、見た目は動いていないぞ、といったような状態)な唇の振動。マウスピース無しで演奏している様にやる。15~20分以上はやってはいけない。唇の調子を見るいいテストだ。バズィングしているときの唇の位置は、実際に練習しているときのそれと必ずしも一致していない。
  3. 演奏する、澄んだ音で
    Bobby Shew氏は、自分は良い感触を探しているんだと言う。よい吹奏感を彼はThe Bobby Shew feelingと呼ぶ。それを得るために1番と2番を何回か行う。
    アトランティックブラスのヒロ野口氏のウォームアップ法もこれに通じる物がある気がします。野口氏は、出ている音は構わずに、自分の中の理想のフィーリングを実現することにつとめるそうです。そうすると実際にも気がつけば自分の音が出せると言うことです。ヒロ野口氏のサイト

4:ブレス

  1. 小さく吸う、腹は外へわずかに動く(ふくらむ)、しかしリラックス。
  2. 大きく吸う、腹は水平に内側に動く(へこむ)、くさびを腹に打ち込む準備をする。
  3. さらに吸う、力まずに腹を安定させる、肩はまっすぐ上に(自然に)あがる
  4. アイソメトリックに腹筋を引き締める。くさびを腹に打ち込み安定させる
  5. 肩をリラックスさせたまま下げる。演奏に楽なところまで
  6. 吹く(米粒を飛ばすみたいに)

ステップ1が備えている重要なところは、それが横隔膜を下げるからだ。
Bobby Shew氏は、周囲の筋肉を機能的に連係させて横隔膜を下げることを求めているようです。と、いうか、しいては後述していますが、筋肉を機能的に連係させて肺に圧力をかけてウィンドコントロールをするという流れのようです。

なを、このボビーシューメソッドについては、詳しく解説をなさっているソースが別にあります。ワールドプロジェクトジャパンの黒坂洋介氏がまとめた、「管楽器の呼吸に関する考察」というレポートです。
このレポートの第3回で「メイナード・ファーガソンの呼吸法」として紹介されているのがこれと同じ物です。是非そちらのサイトもご欄下さい。その他にも、永年の研究結晶がもりだくさんです。最近サイトが開設されました。合奏音楽のための国際音楽プロダクションとのことで、呼吸法以外にも様々なお役立ち情報がありますので是非どうぞ。黒坂氏にはわざわざご連絡いただきまして、誠にありがとうございましたと、この場を借りてお礼を申し上げます。

5:息の支え

続いてOJでは詰まった音を出す生徒への対処法に話が進んで終わりますが、ここでは割愛します。つづいて official page の 2)ABDOMINAL SUPPORT OF AIR の方に移動します。

ちなみに1は”1. Feeling of the Lips”なので、OJとかぶるので割愛しました。さっきのブレスとも多少かぶりますが…

まずは、Bobby師は、ももの付け根から胸骨にいたるまで上半身は機能的に連係した筋肉が複雑にあり、それは3層になっているとします。詳しくは割愛しますが、詳しく知りたい方は、藤井完氏の著書、管楽器の呼吸法を読まれるとよく分かると思います。
余談ですが、お二方の考え方が一緒と言うわけではありません。高音の出し方の考え方において特にBobby氏と藤井氏は異なります。bobby氏はこれらの筋肉が、肺の周りに強い内部圧力を生み出し、その結果速い息が出ると言うのが理論ですが、藤井氏は咽頭部の筋肉バランスを重要視しています。

それはさておき、こういった筋肉バランスで、体内圧力をコントロールして音を出すというのがBobby氏の考え方です。故に、題名は息の支えと言うよりは筋肉の支えが適当かもしれません。(後編に続く)

 
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