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「スピーカーから録音」も禁止の新コピー防止技術

公開日: : 音楽配信

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元記事:アナログコピーさえ防止できる、画期的なCD複製防止技術 – CNET Japan
この度、SunnComm社という会社の作った次世代音楽コピー退治技術は、「アナログコピーさえ防止できる」とのことです。本家サイトを読んだ感じでは、仕組みとしては、(普通はあんまり)聞こえない周波数にQ-Spoilerという音を埋め込んでおいて、アナログ(スピーカの前でマイクで録音も含む)デジタルを問わず、何らかの形で複製されると、Q-Spoilerが音質を劣化させるということのようです。


他にはスラッシュドット ジャパン | 「スピーカーからの録音」も取り締まりへでも議論されています。また、ITmediaニュース:「スピーカーから録音」も取り締まる音楽コピー防止技術という記事もありますので、こちらもどうぞ。
これが仮に抜け道のない効果的な技術だった場合、CDはもはやMDに落とすことも出来ず、CDプレイヤーで聞くしかなくなります。これを日本のレコード会社が導入するかなどは全く決まっていませんが、レコード会社が一丸となってこれを採用するということも、ありえないとは言い切れません。
もしそうなると、例えば私が好きな音楽を聴けるのは、自宅のデスクの前だけということになります(普段はiPodでMP3かAAC形式で聞いていますので)。恐らく音楽に触れられる時間は3分の1位になるでしょう。多分大多数の人はこれによって、音楽を聴く時間を奪われることと思います。
これによって不利益を受けるのは、消費者とミュージシャンです。ミュージシャンは一人でも多くの人に音楽を聞いてもらいたいわけですが、CDがストリクトな媒体になればなるほど、その機会は減っていきます。当面利益を得る、というか利益を保持できるのはレコード媒体によって音楽を流通させることで、利益を得ている人達だけです。
しかも、CDがこの様な使いにくい物になれば、正直そんなもの買わなければいい話です。しかし、恐らく手に入れるためには買わざるを得ない。我々が音楽を手に入れる手段が、現在、いくつかのレコード会社経由でしか現実的にありえないからです。そのおかげで例えば韓国では1100円の平井賢のCDが日本では3000円だったりするわけで、しかも韓国からCDを輸入は出来ないとのこと(参照:音楽配信メモの2月2日の記事)。
CDという媒体に固執するのは止めてください。CDを買わせたいならCDでないと駄目な付加価値をつける方向でお願いします。媒体に固執するあまり、リスナーのすそのが狭まったら結局自分の首を絞めていることになりませんか。旅行業界は中間マージンの部分を極力カットして安価なツアーを用意することで、結果として旅行する絶対的な人数を増やして、すそのを大きくしてなんとか不況を乗り越えてきています。聞く人がいて何ぼです、音楽は。ぜひとも方針の転換を。世界中に音楽が溢れてるのが理想じゃないんですか?著作権、というかしかるべき人にお金が落ちる仕組みは、それを前提に作りませんか。どうですか。
関連リンク
 ・音楽配信メモ
 ・音楽配信メモ -朝日新聞夕刊のCCCD問題記事に取材されたことへのコメント
 ・ネット音楽とアナルコ・キャピタリズム
 ・いかんともしがたい: CD 20年の歴史
 ・第42回全国消費者大会・大会資料集「消費者運動2003」のご案内

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