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ボビー=シュー氏の教え 前編

公開日: : 最終更新日:2009/11/15 トランペットコラム

bobbyshew氏近影

作成日:2003年1月15日
作成者:管理人

Bobby Shew 氏を知らない方はあまりいないと思いますが、プレイヤーとして、そして近年は主にクリニシャンとして各地で活躍している方です。日本にもちょくちょく来ていて、この間はパイパーズでエリック宮城氏と対談していたりしています。
共通の話題はやはりラッパとジャズとバディ=リッチでしょうか(^_^;

それはともかく、氏のクリニックは氏のWebサイトをはじめとして各所に載っているのですが、いかんせん英語ですので、抵抗のある方も多いかと思います。
今回は故に、
・Bobby Shew official web site
・O.J’s Trumpet Page 内 Clinic with Bobby Shew
を中心に Bobby氏の考え方をまとめてみようと思います。

1:練習への考え方

O.J’s Trumpet Page 内 Clinic with Bobby Shew (以下OJ)の最初には主に練習への取り組み方が書いてあります。それは、主に

「きちんと聞くこと」
「考えてから練習すること」
「猿真似は良くない」
「信じて、自分の音を見つけなさい」
ということだそうです。

Bobby氏は、ラッパの吹き方に”one way”はないと言っています。つまり、自分で試行錯誤しながら”own way”を探せと言うことでしょう。

確かにそう思います。というか正論です。でも、これを実際に実践するのは難しくないでしょうか。特に、私のような、音楽的素養も何もなしに、ラッパを吹いているものにとっては、少々手厳しく感じてしまいます。自分で考えろと言われても、何の土台も無いわけですから…..土台も無しに目隠して積み上げても、多分、すぐに崩れます。
何も参照してはいけないのでしょうか…..というと、実はそんなことをいっているのではないです。それは、読み進めていれば分かります。はい。

そんなことを考えて、OJ内を見てみると、Bobby氏の”Background”の項目にこんなことが書いてあります。Backgroundつまり背景ですね。

「普通の練習は全然しなかった」「子どもの頃にレッスンを受けたことは無い」「アーバンもクラークもやっていない」「耳で学び、試して学んだ」「自分自身に教わった」「私は周りより良いシステムを持っていた。誰も”ボビーこれをやってみたら”と言わなかった。だから考えなくてはならなかった」

ちょっと翻訳がおかしいかもしれませんが、ここから伝わってくるのは、やっぱりbobby氏は天才だったということではないでしょうか。元々トランペットを吹くのに適した素養があったのです。

なので、彼のクリニックは、それを念頭において読む必要があると思います。ただ、”Bobby Shewは、あらゆる教則本を試して自分の奏法を作り上げた”という話も聞いたことがあるので、もしかしたらこれは冗談かもしれません。
ですが、どちらにしても、Bobby氏のクリニック内容が、一般に流布している教え方(ひたすら、腹から息を出せと言ってみたり)とは一線を隔したものであることに変わりはありません。というわけで続きにいきます。

2:Bobby Shew とヘルニア

次に、かの恐ろしき、Buddy Rich Big Band のリードラッパに抜擢された後の苦悩について、書いてあります。ちなみに、Buddy Rich Big Band とは、 Buddy Rich という鬼ドラマーに率いられたバンドで、ミスをするとドラムのスティックが飛んでくることで有名なバンドです(笑)
ちなみにエリック宮城氏も、ここのリードをやってさんざん苦労をし、しまいに夜中に Bobby氏に電話をかけて悩みを相談した経験があるそうです(^^;
リードの音が、90%以上五線譜の上にはみ出ていることがままあるバンドです。かのBobby Shewに”I have no chops(そんなにもつ筋肉は無いよ)”と言わせるほど。ちなみにそのときのBuddy Richの答えは “Go home and get it - have it for tomorrow”つまり、「明日必要だから、家に帰って取ってこい」だそうです(笑)

そこで、Bobby氏は数々の教本を試したそうです。マジオシステムやクラウド・ゴードン、ジェローム・カレのスーパーチョップス等・・・結局「こういうふうにやれ」と一つのやり方を押し付ける教条的教育にはついていけないと、ほうり出したそうです。
このあたりが、「自分で考えろ」という所以でしょうか。確かにその通りだと思います。一つの教えにしばられずに、色々なものに触れて、自分で試して有用なものか判断していく。その通りだと思います。

その後彼は、このへんが恐ろしい所ですが、FergusonやBud Brisbois(GO TO : Trumpet Stuff)
等の教えにより、なんとかDouble High Cを獲得したそうです。なんとかなってしまうあたりが常人ではありません(笑) それからBobby氏は医学的生理学的に奏法を研究し、結果出た基本的なポイントが以下の4つでした。

  • 「ハイノートは沢山の息ではなく速い息」
  • 「オーバーブロウを避ける」
  • 「バックさせる(?)」
  • 「リラックスと言うのでは無く、効率良くというべし」

三番めはすいませんよくわかりません。Back off….背中をはなす?(-_-;

何か一番肝心なところが分かっていない気がする自分(笑)

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